Snow-White
俺は慌ててノートを閉じた。
見てはいけないようなものを見たような、そんな気がした。
そしてやっぱり、俺にグサって突き刺さった。
やっぱり、まだ、好きなんだ…
“ユキ”
真白ちゃんがこの名前を使うのも、きっと好きなやつを想って書いてるから。
真白ちゃんにとっては、“ユキ”…雪が大切な想い出らしい。
そして机の上のノートをただ見てる俺に、真白ちゃんが、
「あーっ!出しっぱなしにしてた!」
と、慌てて片付け、
「み、見てないよね…?」
と、聞いてきた。
俺はただ、
「うん。」
としか言えなかった。