Snow-White
俺は雪羽ちゃんの指差す方を見た。
近くに行ってそれを手にとる。
―バラッ…
「わっ…!」
手に取った瞬間、写真が何枚か落ちてきた。
どうやら重ねて何枚か入れたらしく、ちゃんと閉まってなかったらしい。
俺は慌てて集めた。
一枚手に取ったとき、毎回のように辛くなる感覚がさらに増した。
隠し撮り…
写真は全部、誰かが2人にバレないように、撮ったものっぽい。
「それはね、煌輝お兄ちゃんが撮ったんだよ。こっそりね。」
と、雪羽ちゃんが言った。