Snow-White



―真白side




自分の言葉にハッとした。




無意識に出てきた言葉。




気が付いたら浸かっていた海。




また、たまらなく自分が怖くなると同時に、何かが弾けた。




「とりあえず離して!」




やっと出た言葉に、




「離すかよ!」




と、抱き締められた。




由樹くんに。




優斗とは違う…




優斗とは違う、温もりに。




優斗じゃない…




「嫌!やめて!優斗じゃなきゃ嫌ぁ…!!」




私には、優斗しかいない…




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