奇跡の歌姫【上】



「繋がねーよ!」



「いいじゃんいいじゃん!
ほら、愛歌楽譜持つから!」



「え、私と繋ぐの?
っていうか吉川君も緊張するんだ。
…はい。」



そう言って、楽譜を奪われた右手を差し出した。



おずおず、といった感じで右手に吉川君の左手が重なった。


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