奇跡の歌姫【上】




「あら、久しぶりじゃない。どうしたの?そんなに走って。お嬢様にはあるまじき、ね。」


「麗華さん、あの!部屋を貸してくださいませんか?歌を、歌いたいんです、今すぐに!」



いきなり押しかけて、ろくに挨拶もせずにこのお願い。


常識はずれにも程があるのは分かってる。


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