奇跡の歌姫【上】




「愛歌ー、眠いよ…」


「私も眠いよ…。眼鏡かけてくるの忘れちゃったし…。」


「あー、ひと騒動起きそうだね…。よし!愛歌、私に任せなさい!」



そう言って、私の腕を自分の腕に絡めさせた。


一応ちょっとは見えるから腕組まなくても大丈夫って言ったら大丈夫なんだけどね。


「あ、皆もう座ってる!」


「え、もしかして大分遅かった?」


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