奇跡の歌姫【上】




というわけで、荷物をまとめて、掃除しやすいように端に置いて、海の用意を持って部屋を出た。


今度はちゃんと眼鏡をかけて。



「湊ー、輝ー、来たよ!」



咲ちゃんがドアをノックしつつ叫んだ。


それに、日向くんが出迎えてくれた。



「意外と早かったな。咲、荷物そんだけ?忘れ物ない?」


「ちゃんと愛歌と確認したから大丈夫!お邪魔しまーす!」


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