奇跡の歌姫【上】




「いいなー、私も手、あげれば良かった!」



そんなリリアちゃんの言葉に笑いながらも、心の中ではこの痛みが何なのかそればかり考えていた。



「そろそろ集合場所戻ろっか!」



12:30、集合したら全員でお昼を食べる予定になっていた。


お腹はとっくに空いている。



「おっ、全員揃ったな。
これから近くのレストランで食事した後、パイナップル園に行ってそこでも自由行動。お土産は買ってもいいけど程々にな、郵送するなら話は別だが。」



バスで注意を受けて、待ちに待った昼食だ。



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