奇跡の歌姫【上】



「えっ、咲ちゃん!?どうしたの!?」



咲ちゃんは何故か、号泣していた。



「まなかー!…良かったよ、感動したよ!」



そう言って、ガバッと抱きつかれた。



「咲ちゃん、ありがとう。
泣いてもらえるほどの演奏じゃないよ、指が回らなかったもの。」



「ゔぅー、そんなことないもん…感動したもん。」


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