Strawberry Candy
「あ゛ー!!てめっ、葵に何した!?」
俺と葵の様子を見るなり、幼なじみの柾陽が俺を睨み付けた。
こんな展開ありかよ…
葵はまだ息を必死に整えていて、喋りたいのに喋れないのだろう。
俺は手をかけかけた服を直した。
「俺らの葵がー!あんな奴に!!」
そう嘆く幼なじみたち。
や、俺、葵の彼氏なんですけど。
ようやく息の整った葵が、顔を真っ赤にさせて、
「もう、最悪…」
と、俺の背中に顔を押し付けてきた。
ヤバい…
可愛いすぎる…
「葵!そいつから離れろ!危ない!!」
「そうだ!こっちにこいよ!!」
そしてその日の夜は葵の幼なじみたちに朝まで散々言われ続けた。
はぁー…
本当に勘弁してくれよ!!
―妬いちゃうよ―
(それはあなたが好きだから。)
End.