Strawberry Candy




―朔斗side





「葵ちゃんから返事きた?」




「あぁ。」





俺の携帯を覗き込む尚。




「表情には見せないけどさ、葵ちゃん絶対落ち込んでるよね。」





それは…




それは俺も思った。




けど…




「だから、その分笑顔にさせるよ。」




そう言った俺に意地悪な笑みを向ける尚。




「じゃあ、俺も楽しみにしとく。」




「尚たちはさ…どうするの?」




そう聞くと、尚たちは顔を合わせて目で会話をして、




「朔斗たちが上手くいったらね。」





と、笑って言った。





< 108 / 170 >

この作品をシェア

pagetop