Strawberry Candy




朔斗が前に出た。




「俺…」




あんなにも賑やかだった会場がこんなにも静かになることはあるのだろうかってくらい会場は静かになった。





「好きな人がいます。」





会場に朔斗だけの声が響いた。




「えーーー!!?」




「うそっ!!?」




会場は一気に声が溢れた。




なんで…




「俺がこうやって頑張れるのは、その人がいるからです。」




私の頭もパニックになる。




こんなこと、言っていいの…?




「今日実は2周年で…勝ってながら堂々と付き合いたいって思って、みんなに報告させてもらいました。」




客席にいる私は、周りの反応にも怖くなった。




みんな、どう思うのかな…




< 112 / 170 >

この作品をシェア

pagetop