Strawberry Candy
お兄ちゃんは過保護過ぎる。
自他共に認めるシスコン。
お兄ちゃんが私のことを、思ってくれてるのはわかる。
けど、やりすぎだよ!
重すぎるって、由樹くんに嫌われたらどうしよう…
そんなどうしようもない日が、1週間続いた。
お兄ちゃんとはあまり口を聞かなくなった。
お兄ちゃんはしゃべりかけてくるけど。
昼御飯を食べた私は、また部屋に閉じ籠る。
―ガチャッ
しばらくして、どこかの扉が開く音がした。
玄関…かな。
いつも側にいるお兄ちゃんが、出かけるなんて珍しい。
もしかして…
由樹くんのところに、また言いに行く気!?
私は慌てて出かける準備をした。