Strawberry Candy




玄関を出ると、遠くにお兄ちゃんの姿を見つけた。




角を曲がると見えなくなってしまう。




私は慌てて後を追った。




一体どこに行くのよ!




呼び止めればいいだけかもしれない。




けど、何故か呼び止められなくて……




それに、もし由樹くんのところに行くのなら、着いていったら由樹くんに会えると思った。




それなら後を着いていることがバレたらいけない。




そう思った私は、さっきより慎重に、バレないように後を着ける。




気が付いたら電車に乗ってて……




電車に乗ってる時はお兄ちゃんのことを見てたから分からなかったけど、駅から出た時、




「ここって……」




私はお兄ちゃんがどこに向かっているのか気が付いた。






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