Strawberry Candy



「まぁ、どうぞ座ってください。」




と、お父さんが言って、俺は向かいのソファーに腰をかけた。




すると、




「葵のこと、本当に有難う。」




と、頭を下げた。




俺は慌てて、




「いえ、そんな!お…僕は何もしてません!」




と、言った。




やっべー…




つい、俺って言いそうになった。




「や、有難う。けど…」




けど…?




「葵は渡さん。」





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