Strawberry Candy
ドアの方に目線を移すと、
「何でいるんだよ。」
柾陽たちがいた。
俺は葵の表情が見えないように抱き寄せた。
そんな俺を見て、柾陽はため息をついた。
「そんな過去に妬くくらい葵ちゃんのことが好きだとはね。しかもあんな強引にされたのに葵ちゃんも好きだなんて…」
葵が服をぎゅっと握った。
きっと恥ずかしいんだろう。
「だから認めてあげよう、バカップル。」
それじゃぁ、お邪魔虫は退散しようか、と言い出ていった。