Strawberry Candy




「慧太さんが…っ」




泣き出す晴樹くんを膝の上に乗せ、ゆっくり背を擦った。




「お姉ちゃんのこといじめるのー…っ…ぅ…」




いじめる…




「心愛ちゃんは何されたの…?」




胸騒ぎがするなか、嫌な予感が当たらないことを願った。




「お姉ちゃんは嫌なのに…っ、キスした…っ…ぅ…いやがったら押さえつけたり殴ったりぃっ…」




「………っ」




頭の中が真っ白になった。




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