Strawberry Candy
スタジオへ向かう途中、マネージャーの車から、楽しそうに笑う先輩が見えた。
ってことは隣にいるのが彼氏か。
見た目は…格好良いの分類に入ると思う。
「尚?窓の外にでも何かあった?」
「あ、いえ…」
いつも窓の外なんか見ないから、マネージャーが不思議そうに聞いてきた。
そしてスタジオについて、楽屋に行ったら、既に皆が来ていた。
「尚、なんか機嫌悪い?」
響が聞いてきた。
響はよく人の変化に気付く。
俺って今、機嫌悪そうな顔してたんだ…
響に言われて初めて気付いた。
「そんなことないよ。」
そう笑顔で言った。