Strawberry Candy
ほんの少し、間が空いた。
「…もしかして尚さぁ、知ってるの…?」
「…はい。昨日、仕事で移動の時見ちゃいました。」
「そっかぁ…」
ただ、そう言って空を見上げていた。
空は青すぎて、苦しいくらいだ。
「私がね…私が、それでも良いって言ったの。ちゃんと、辛い想いをするのは私だよって言ってくれたけど…好きだから大丈夫だったのに…」
ふと先輩を見ると、涙が伝っていた。
「辛くなっちゃった…バカだね、私は…」