Strawberry Candy
「Sakuさん!この子、葵ちゃんっていって、期待の1回生なんです♪」
私を紹介する先輩。
顔がひきつらないように必死に笑顔を作る私。
「初めまして、篠ノ宮 葵です。」
簡単に挨拶をして、直ぐにこの場を離れようとした。
離れようとしたのに…
「葵ちゃんに手伝ってもらっていいかなぁ?」
え゛…
「忙しいかな?」
う゛…
これは…
断れない…よね…?
「大丈夫ですよ。」
少し遅れてきた他のメンバー、尚ちゃん、由樹くん、響くんが、心配そうにその光景を恐々見ていた。