カッコイイオトコ
「でも、マユが……」
「私のことはいいから、行ってきなよー。こんな機会、滅多にないし」
「お嬢ちゃんのことは心配いらねえよ。コイツ連れてきたから」
タカさんが親指をクイッと後ろにやった先には、部屋の入口よりも高い頭を屈めて入ってくるハルヒコくんがいた。
それを見てハルカは小さく何度も頷いて。
「そうね。ハルヒコさんにお任せしようかしら」
なんて言った。
「ええっ、ハ、ハルカっ」
いきなりハルヒコくんと2人きりなんて、心の準備が出来てません!
不安そうな私の顔を覗き込むようにしてハルカはニッと笑い、
「天童ハルヒコのこと認めてあげる。彼、カッコイイわね」
「へ?」
「マユが倒れた時、ステージから飛び降りて、ファンの子たちに囲まれる前にサッと抱き上げてここまで運んでくれたのよ。颯爽としていてカッコ良かった」
「えっ……」
驚いて目を見開いていると、人差し指でおでこを突付かれた。
「頑張りなさい」
ニコッと笑って、ハルカは先に部屋を出て行ったタカさんとナオちゃんの後に続いた。
ハルヒコくんとのすれ違い際に、何か一言、二言言葉を交わす。
何を話しているのか気にしていると、振り返って軽く手を振り、部屋を出て行った。
「私のことはいいから、行ってきなよー。こんな機会、滅多にないし」
「お嬢ちゃんのことは心配いらねえよ。コイツ連れてきたから」
タカさんが親指をクイッと後ろにやった先には、部屋の入口よりも高い頭を屈めて入ってくるハルヒコくんがいた。
それを見てハルカは小さく何度も頷いて。
「そうね。ハルヒコさんにお任せしようかしら」
なんて言った。
「ええっ、ハ、ハルカっ」
いきなりハルヒコくんと2人きりなんて、心の準備が出来てません!
不安そうな私の顔を覗き込むようにしてハルカはニッと笑い、
「天童ハルヒコのこと認めてあげる。彼、カッコイイわね」
「へ?」
「マユが倒れた時、ステージから飛び降りて、ファンの子たちに囲まれる前にサッと抱き上げてここまで運んでくれたのよ。颯爽としていてカッコ良かった」
「えっ……」
驚いて目を見開いていると、人差し指でおでこを突付かれた。
「頑張りなさい」
ニコッと笑って、ハルカは先に部屋を出て行ったタカさんとナオちゃんの後に続いた。
ハルヒコくんとのすれ違い際に、何か一言、二言言葉を交わす。
何を話しているのか気にしていると、振り返って軽く手を振り、部屋を出て行った。