カッコイイオトコ
温かくて力強い波に抱かれて、ふわふわ……って。
……そ、そっか、それはハルヒコくんに抱っこされてたからなんだ。
今も……。
今も?
ハッと気がつくと、私はハルヒコくんに抱きしめられていた。
また倒れそうになった私の腕を引っ張って、その広い胸で受け止めてくれたみたい。
その事実に気付いて、頭の上からボン、と音を立てて湯気が飛び出したような錯覚を起こした。
駄目だ、こんな至近距離にいたら、ありえないくらい早い心臓の音が聞こえてしまう。
力の入らない手でハルヒコくんの胸を押し返そうとすると、ストン、とソファに座らせられた。
さっき私が寝ていたちょっと穴の開いた、茶色の革張りのソファが沈み込む。
「とりあえず座って下さい。痛いところはないですか?」
私は俯き加減に首を横に振った。
正直、痛いのかどうかなんて、良く分からない。
「気分は悪くないですか?」
「だい……」
更に首を振ったら、何だかクラクラした。……当たり前か。頭振り過ぎ……。
……そ、そっか、それはハルヒコくんに抱っこされてたからなんだ。
今も……。
今も?
ハッと気がつくと、私はハルヒコくんに抱きしめられていた。
また倒れそうになった私の腕を引っ張って、その広い胸で受け止めてくれたみたい。
その事実に気付いて、頭の上からボン、と音を立てて湯気が飛び出したような錯覚を起こした。
駄目だ、こんな至近距離にいたら、ありえないくらい早い心臓の音が聞こえてしまう。
力の入らない手でハルヒコくんの胸を押し返そうとすると、ストン、とソファに座らせられた。
さっき私が寝ていたちょっと穴の開いた、茶色の革張りのソファが沈み込む。
「とりあえず座って下さい。痛いところはないですか?」
私は俯き加減に首を横に振った。
正直、痛いのかどうかなんて、良く分からない。
「気分は悪くないですか?」
「だい……」
更に首を振ったら、何だかクラクラした。……当たり前か。頭振り過ぎ……。