カッコイイオトコ
ジッと凝視して見てみたけど。

それは間違いなく。

ハチミツの好きな、子供達や女性に大人気のキャラクター、ピーさん……。

その愛らしい微笑みのピーさんと、男の首についている銀のドクロを交互に見る。

幸せの黄色い色と、毒々しいくすんだ銀……。

あ、あまりにも違い過ぎる……。


「やっぱり、女性がキャラクターの絆創膏では恥ずかしいですか」


なかなか絆創膏を貼ろうとしない私に、男がそう声をかけてきた。

「あっ、いえ! ……では、ありがたく使わせていただきます……」

ちょっと意外だったなんて、言えないもんね……。

絆創膏をペリッと剥がして、膝に貼る。

ピーさん……。

やっぱり、私の姿には合っていない。でも、仕方ないよね……。


「それで、俺に何か、用ですか?」

絆創膏を貼り終えた私を見下ろす男。

ハッ。

そうだった。

もう一度話したくて、追いかけてきたんだった。
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