カッコイイオトコ
『アイツら見つけ出して、ボッコボコにしてやるからな!』
そう言っていたナオちゃん。
さっきは警察が来るからと、一緒にここへ来たんだけど……
まさか、本当にあのお兄さんたちを探しに行ったの──!?
「探してきます」
携帯を手にハルカが立ち上がる。
「ハルカちゃん、俺も行くわ」
タカさんもハルカを追って出て行った。
ナオちゃん……やり返さなくてもいいから……ナオちゃんも、もう普通の女の子なんだから……。
そう祈るように両手を組むと、そっと右手首を包まれた。
「痛くないですか?」
見上げると、茶色の瞳と目があった。
……あれ、今日はコンタクトしてないんだ……そんなことを頭の片隅で考えながら、手首を見る。
掴まれた手の痕がくっきりと赤く残っていた。
そう言われればヒリヒリするけれど、こんなの、全然大したことないよ。
「平気です」
そう言って微笑んでから……ハルヒコくんの額と口元にあてられた白いガーゼに顔を歪めた。
そう言っていたナオちゃん。
さっきは警察が来るからと、一緒にここへ来たんだけど……
まさか、本当にあのお兄さんたちを探しに行ったの──!?
「探してきます」
携帯を手にハルカが立ち上がる。
「ハルカちゃん、俺も行くわ」
タカさんもハルカを追って出て行った。
ナオちゃん……やり返さなくてもいいから……ナオちゃんも、もう普通の女の子なんだから……。
そう祈るように両手を組むと、そっと右手首を包まれた。
「痛くないですか?」
見上げると、茶色の瞳と目があった。
……あれ、今日はコンタクトしてないんだ……そんなことを頭の片隅で考えながら、手首を見る。
掴まれた手の痕がくっきりと赤く残っていた。
そう言われればヒリヒリするけれど、こんなの、全然大したことないよ。
「平気です」
そう言って微笑んでから……ハルヒコくんの額と口元にあてられた白いガーゼに顔を歪めた。