カッコイイオトコ
夏休みのとある日、バンドの練習に向かう途中のハルヒコくんと一緒に、本屋に立ち寄ることにしていた。
本屋の入口でバッタリタカさんに出会って、一緒に店内へと入る。
結構キツい冷房にちょっとだけ肩をすくめてから、目当ての書棚を探した。
「えっと……」
上を見ながら歩いていたら、トン、と肩が誰かにぶつかった。
「あ、すみませんっ」
慌てて頭を下げる。
「いえ、こちらこそすみません」
甘い声が、頭上から降ってきた。
ハルヒコくんと張り合えるくらい程よく低い素敵な声に顔を上げると、白いシャツにエンジのネクタイが目に映った。ズボンは落ち着いた紺色。
あ、この制服知ってる。
隣の市にある私立高校の制服だ。
そう思って更に視線を上げると。
突然眩しいくらいの光に包まれた。
──いや。
それは錯覚で、眩しいくらいの美少年が私を見下ろしていた。
本屋の入口でバッタリタカさんに出会って、一緒に店内へと入る。
結構キツい冷房にちょっとだけ肩をすくめてから、目当ての書棚を探した。
「えっと……」
上を見ながら歩いていたら、トン、と肩が誰かにぶつかった。
「あ、すみませんっ」
慌てて頭を下げる。
「いえ、こちらこそすみません」
甘い声が、頭上から降ってきた。
ハルヒコくんと張り合えるくらい程よく低い素敵な声に顔を上げると、白いシャツにエンジのネクタイが目に映った。ズボンは落ち着いた紺色。
あ、この制服知ってる。
隣の市にある私立高校の制服だ。
そう思って更に視線を上げると。
突然眩しいくらいの光に包まれた。
──いや。
それは錯覚で、眩しいくらいの美少年が私を見下ろしていた。