カッコイイオトコ
「いただきまーす!」

ナツキくんが真っ先にベーグルにかぶりつく。とっても幸せそうに動くほっぺがかわいい!

「おいしいね~。お姉ちゃんも食べてよー」

「う、うん、いただきます……」

私はナツキくんとハルヒコくんにそう言ってから、パクリ、と一口かぶりついた。

……お、おいしい……。

ハムじゃない。ベーコン? スモークっぽい香りがする。後、何だか甘いものが塗ってある。

それが何だか分からない自分が悲しい!

「おいしいでしょお~?」

ニコニコと訊いてくるナツキくんに、私は激しく首を縦に振った。

「とってもおいしい! これはママが作ったの?」

と、訊いてみると。

「ううん~、違うよぉ。お兄ちゃんが作ったんだよ~」

え……

お、お兄ちゃんが?


私は恐る恐るハルヒコくんを見た。

「ハ、ハルヒコさんが作ったんですか?」

「ハイ」

こっくりと、ハルヒコくんは頷いた。


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