カッコイイオトコ
「ハルカみたいに、綺麗に生まれたかったよ……」

お化粧なんてしなくても、十分モデル並みに綺麗なハルカ。

幼稚園の頃からの付き合いで、ちょっと頼りない私をいつも引っ張っていってくれる、姉御的存在。

綺麗でさっぱりした性格のハルカは、みんなの人気者。

私の自慢。

幼なじみじゃなかったら、きっと私なんかとは付き合ってないよね……。

「なーに言ってんのよ。マユだって、磨けば光るよー? 今もかわいいけど、恋をすればもっと、ね。自信持ちなよ!」

ぱちん、と長い睫毛を片方だけ伏せて、ウインク。

我が親友ながら、惚れ惚れするくらい綺麗だ~。

と、ウットリしていたら。

「その前に、恋する相手を見つけないとね!」

急にオデコをペチンと叩かれた。

「あうっ。……が、頑張ります……」

叩かれたオデコに手を当てて、ちょっぴり涙目で頷く私。


恋……かあ。

恋、しても……。

私、積極的に、なれるかなあ……。


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