カッコイイオトコ
このベーグルも、オムレツも、タコさんウインナーも!

全部、ハルヒコくんが!?

「お兄ちゃん、昨日から準備してたんだよねー。僕もおてつだいしたんだよっ」

えへへ、とナツキくんは笑う。

「パンも焼くの楽しかったよねー」

ナツキくんの声に、ハルヒコくんはこっくり頷く。

パンも……パンもって……このベーグルまで手作りですか!!


──私は口から魂が飛んでいきそうなほどショックを受けた。


だって……だって……


私の作ってきたサンドイッチは、市販のパンで。しかも、挟んだ具も全部買ってきたもので。

タマゴだって、つぶして味付けするの、実はママに手伝ってもらったのに……。

そんな……そんな……!


白目をむいていると、ナツキくんが不思議そうな顔で寄ってきた。

「どうしたの、お姉ちゃん?」

「ううん……何でもないの……お弁当があまりにもおいしくて……」

「そうだよね! お兄ちゃんのお弁当おいしいんだよっ! 幼稚園のお弁当も、み~んなに褒めてもらってるもん♪」

なんとナツキくんの幼稚園のお弁当もハルヒコくんが!
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