カッコイイオトコ
よし、次に逢えるときまで私は自分を磨かなくちゃ。

お料理の特訓をして……もう少し、ハルヒコくんと並んでも恥ずかしくないくらいにはかわいくなりたい……。

でも……どうしたら？

エステなんかに行くお金もないし、お化粧だって下手だし……。


「マユはかわいいけど？　小動物みたいで」

ハルカはそう言ってくれるけど…。

やっぱり、男と女の目は違うよね？

「私はハルカみたいになりたい……」

「またそんなこと言って。マユはマユでかわいいんだって」

「そぉかなあ…」

「う～ん、そこもコンプレックスなわけね？　じゃあ……あんまりお金をかけずに、不器用なマユでも簡単にかわいさアップさせようか」

「えっ、どうやって？」

「睫毛パーマ。マユは奥二重だから、遠くから見ると一重に見えるでしょ？　パーマかけたら目も大きく見えるし、自信に繋がるかもよ」

「えっ……でも……私、ビューラーも出来ないのに目を開いたまま熱風かけられるなんて、耐えられないんですけどぉ～！」

……って叫んだら。

ハルカはきょとんとして。

「は？」

首を傾げた……。
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