カッコイイオトコ
お父さんの車だって言ってたけど……。

一千万!?

私、免許取ってから、軽自動車くらい欲しいなと思って広告とかチェックしてたけど、そんな値段の車見なかったよ?

100万でも学生の私には買えないと思ったのに。

その10倍!?

ええええええ!?


「で、誰に送ってもらったの?」

ハルカに聞かれ、私は呆然としながら答えた。

「は、ハルヒコくん……」

ハルカも目を丸くした。

「えええ!? あのパンク野郎!? 一体何者よ?」

「大学生、みたいだよ?」

そういえば、メルアドしか聞けてないなぁ。

大学の何年か、年はいくつか、まだ何も知らないや。


でも……ゆっくり、聞いていけばいいよね?

この携帯の中には、ハルヒコくんのメルアドが登録されてるんだから。


ピンクの携帯電話を握り締め、私は果てしない妄想の世界へと旅立っていった……。




< 70 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop