カッコイイオトコ
「ハル?」
私は昨日、車で迎えに来てくれたハルヒコくんを脳裏に浮かべる。
「ハルヒコさんのこと?」
「本名で呼び合う間柄!?」
ますますガックガック肩を揺さぶられて、何だか頭がクラクラしてきた……。
「ほ、本名って?」
顔を顰めながら聞くと。
「何? マユ、ハルのこと知らねーの? インディーズじゃあその名を知らないヤツはいないっていう、『grand poussin』、略して『グラプ』のボーカルだよ!」
「ぐらぽ? ボーカル? ……ハルヒコさんが?」
「そうだよ! マユ、知らなかったのかよ」
「……知らなかった」
ほえええ~。
ハルヒコさんって、バンドやってたんだ?
しかもボーカル?
……ハルヒコさんがマイクを持って歌ってる姿……凄く、カッコイイ……。
あの甘くて素敵な声で歌ってもらえたら、もう、とろけそうじゃない……?
また妄想の旅に出てしまった私の肩を、更にナオちゃんが揺さぶってきた。
私は昨日、車で迎えに来てくれたハルヒコくんを脳裏に浮かべる。
「ハルヒコさんのこと?」
「本名で呼び合う間柄!?」
ますますガックガック肩を揺さぶられて、何だか頭がクラクラしてきた……。
「ほ、本名って?」
顔を顰めながら聞くと。
「何? マユ、ハルのこと知らねーの? インディーズじゃあその名を知らないヤツはいないっていう、『grand poussin』、略して『グラプ』のボーカルだよ!」
「ぐらぽ? ボーカル? ……ハルヒコさんが?」
「そうだよ! マユ、知らなかったのかよ」
「……知らなかった」
ほえええ~。
ハルヒコさんって、バンドやってたんだ?
しかもボーカル?
……ハルヒコさんがマイクを持って歌ってる姿……凄く、カッコイイ……。
あの甘くて素敵な声で歌ってもらえたら、もう、とろけそうじゃない……?
また妄想の旅に出てしまった私の肩を、更にナオちゃんが揺さぶってきた。