ひと握りのブルーベリー

「凄い!まるで映画のワンシーンみたいだねぇ、」


「ほんと、今思うと恥ずかしいな、」(笑)


なんかわからないけど私は感動したのか泣いていた。

あはは(笑)
「なに、泣いているんだよ、チャメ、」


「うん、なんか知らないけど涙が出てくるの、」


「そっか、ママは不思議な人だなぁ、と思うんだなこれが、」


「きっとママは、恋の魔法使いじゃないかな?」


あはは(笑)
「面白いこと言うね、チャメは、恋の魔法使いか、」

「ところで、うなぎは食べられたの、パパ?」


「いゃ、結局、うなぎは捕まえられなかった。」


結局、地元の漁師にうなぎ屋さんを紹介してもらい、うな重を二人で食べたとパパは話してくれる。

私は、今の話しで疑問が解決した。ママは、結婚式じゃなくて、この日を結婚記念日にしていたんだ。
ふぅーん、なるほど、
人の数だけ恋があり、恋の数だけ幸せがある。



**
< 16 / 61 >

この作品をシェア

pagetop