ひと握りのブルーベリー
「おはよう、」
「早くしないと遅刻するよ、チャメ、」
いつものように玄関から、キッチンにいるママに向かって、
「いってきまーす。」
「おはよう、いつも元気だねぇ、チャメ、」
玄関を開けたら、義樹がそう言う。
私と義樹は、自転車通学である。学校指定の自転車置き場で、
「おはよう、お二人さんいつも仲がいいね、付き合ってるの、」(笑)
私と義樹は、大きく手を横に振り、
「おはよう、違うから、美穂、」
「おはよう、美穂ちゃん、隣どうしだから一緒なんだ、」
「まぁそう言うことにしておきましょう、」(笑)
正面玄関を入って行くと生徒たちが掲示板に集まっていた。
そう中間テストの成績発表である。
「おぉー、凄い若林くん、ベスト10に二つも入っている!」
義樹は、理科が10位、社会も10位であった。
「ヨシくん、おめでとう、」
「えっ!沙也夏の名前がある、しかも英語!」
私は、いつも掲示板に名前が載ったこれがなかったので、気にもしていなかったけど美穂が言ったので確認してみた。
本当に、英語が9位であった。
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