ひと握りのブルーベリー

「今度もミッドフィルダーでいけるの?若林くん、」

「そうだなぁ、司令塔がキャプテンならいけるかな?」


「また見て見たいな、田中くんのロングパスでゴール前で競り合う若林くん、カッコ良かったもの、」


私は、義樹と美穂の会話についていけない。
サッカーはほとんどわからないのである。
パパは、野球ファンでナイターばかり見せられたから、野球ならほとんどわかるんだけど(汗)

パパは、弟の泰貴を野球選手にしたいらしい。
私は、いつも萱の外状態であった。


「沙也夏も、一緒に応援に行こうよ、」


急に美穂に振られて返答に困った。


「ダメだょ、美穂ちゃん、チャメはサッカーのこと何も知らないからさ、」(笑)

「失礼ね、知ってるわょ、ゴールキーパーは手を使っていいんでしょ、ヨシくん、」


あはは(笑)
「やっぱり、わかってない、美穂ちゃんチャメには無理だょ、」(笑)


二人に笑われて面白くない私であった。



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