ひと握りのブルーベリー

それから、早いもので学校は夏休みに入った。

私は、テニス部の合宿に向かうのである。
学校の前に大型バスが迎えに来ていた。


「おはよう、武井さん、」

「おはよう、竹中さん、」

竹中さんとは同級生で字が違えど同じ名前である。
二年C組の竹中沙也加


31名ほどの部員がバスに乗り込む。
東北自動車道を走り那須インターで降りて一般道に入り、りんどう湖とは逆に向かうと廃校になったところを改築して合宿場として県が提供していた。

合宿場のすぐ近くにテニスコートがある。

全国のテニス部が利用しているように思える。


合宿場に大型バスが着いて部員たちは、それぞれの部屋に荷物を置いて着替える。

先輩たちに急かされてテニスコートに向かう。

先輩たちに言わせると、遊びで来た訳じゃないから、練習、練習と言っていた。
まぁそうなんだけど(汗)


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