ひと握りのブルーベリー
ここで「彼氏いない」と言ってしまったら、しつこく言い寄られると思ったから「彼氏います」ときっぱり言ってしまう。
「ふぅーん、そうなんだ、キスした?」
私は、急にそんなこと言われると思わなかったから返事に困っていた。
「そっか、まだだったのか、」(笑)
えっ、私まだ何も言わないのに勝手に決めつけられてしまう。
「そうだな、来年までにキスできなかったら、ボクと付き合わない?」
「なんで!いやです。」
あはは(笑)
「冗談だょ、本気にした?沙也夏ちゃん、」
「わたしをからかってるんですか?」
「いや、その逆だょ、ボクたち縁があったら、またどこかで会える気がする、そうでしょう、沙也夏ちゃん、」
「縁ね、そうだね、隼人さん、」
もう会えないことを願う私であったがなんとなく、あの笑顔をもう一度見たいと思う気持ちも別の心にあった。
うぅーわからない。
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