ひと握りのブルーベリー
教室に入って自分の席に着いて、カバンから教科書を机に閉まって横にカバンをかける。
私は、ホームルーム前にぼーっとしていたら、ツインテールの髪を義樹がつかみ上げ下げしている。
「ほーぅ今日は、イチゴか、」(笑)
私は、最初にされて嫌がっていたが、毎日そうされるので慣れてしまった。
義樹にそうされるのが好きになってしまう。二人のコミュニケーションというべきであろうか、いつも私の後ろの席に義樹がいる。
小学一年生から六年間いつも同じ後ろの席に義樹が座っていた。
中学に入って抽選で席決めしても、私の後ろの席に義樹がいる。
そして、中学二年になっても同じであった。
これはもう偶然と言えないであろう?
もしかしたら運命かも知れない、とさえ思った。
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