ひと握りのブルーベリー
「そう言えば、隼人さんの学校、共学ですよね、女子テニス部はないんですか?」
「もちろんあるよ、あとから遅れて合流するんだよ、」
「へぇーそうなんですか、」
あとで聞いた話しだけど、都立滝の川高校の男子テニス部は、都内でも五本の指に入るぐらいの成績を納めていた。
女子テニス部というと男子テニス部の部員目当てで入部した生徒が大半で、いわばミーハー族の集まりであった。
そうこうしているうちに親睦会は終了となった。
私たちテニス部は全員合宿場に戻って行った。
そして、次の日、午前中は練習してシャワーを浴びて昼食となる。
そのあと、テニス部員は大型バスに乗り込んで帰って行く。
私は、窓際の席で外を眺めていたら、背丈ぐらいの木々が綺麗に並んでいるところを見ていた、ほとんどの木々に黒い実が生っていた。
窓を少し開けて、爽やかな風を感じながら座席に寄りかかると寝てしまった。
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