ひと握りのブルーベリー

お盆休みの朝、

「チャメ、早くしないと置いていくょ、」


「はーい、ママ、」


私は、バックを肩に掛けて一階に降りて行く。
駐車場に停めてある白いワンボックスカーに向かった。

すでにパパと弟の泰貴は車に乗り込んでいた。
助手席の泰貴は、

「遅~い、お姉ちゃん、」

私とママは後ろの席に座る。


「みんな忘れ物は無いかな?」


「はーい、ありません、」

「それじゃ、出発するよ、」


「しゅっぱつ、しんこう、」


と泰貴は、助手席ではしゃいでいた。
そうなんだょね、泰貴はキャンプ行くの初めてであった。

私もつられてはしゃいでいた。家族旅行って楽しいね、持ってきたお菓子を泰貴と食べている。


「もうお菓子食べるの止めなさい、あと少しでお昼ご飯だから、」


帰省組の車で高速道路は渋滞していた。
サービスエリアは利用する車でいっぱいである。

それをママは予想していた。重箱に詰めたおにぎりやおかずを車の中で食べていた。



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