ひと握りのブルーベリー

私たちは西湖のオートキャンプ場に到着した。

パパが前もって予約していたテントに向かった。
そこで、ワンボックスカーから荷物を下ろしてテントに入れ込む。

パパとママがバーベキューの用意をしている間、私と弟の泰貴は手を繋いで湖畔を散歩していた。


「空気が美味しいね、やっくん、」


「えっ、美味しい?」


泰貴は、息を吸ったり吐いたりしている。


「美味しくないょ、お姉ちゃん、」


私は、泰貴の顔を見て大笑いしていた。
あはは(笑)

私たちのテントの方からママが呼んでいたので泰貴と駆け戻った。

バーベキューの鉄板を囲んで組み立て式の椅子に座る。

紙のお皿にママが焼けたお肉やソーセージなどを乗せてくれる。

「いただきま~す。」


「たくさんあるから、いっぱい食べてね、」


やっくんは、ふぅふぅしながら食べていた。



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