ひと握りのブルーベリー
次の日、朝早くに目が覚めた。
湖面の靄がどんどんと晴れていく。
清々しい朝を迎える。


ママが炊き込みご飯を作っている。シンプルに椎茸だけの炊き込みご飯であった。おかずはバーベキューである。

食べ終わったら、みんなで釣りに行く、池州の鱒釣りである。
私と泰貴は、初めて釣りを体験した。

釣った鱒をその場で焼いてくれる、それをみんなで食べていた。
新鮮な魚はこんなに美味しいものとは知らなかった。

そのあとは、ボートに乗りパパが漕いでくれる。
私もパパに教えてもらいボートを漕いだのだが、真っ直ぐに進まない。

もう、初めてづくしで楽しくて仕方ない私と泰貴であった。

そして、夕食もバーベキューで、ここに来て同じものでも飽きない食事である。

夕食のあと、夕日があまりにも綺麗で私は、湖の周りを散歩していた。


「沙也夏ちゃん、」


遠くで私を呼ぶ声がした。


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