ひと握りのブルーベリー
次の日も、釣りなどして遊んだ。
このゆったりとした時間の流れはなんと心地いいんだろう。


昼過ぎに、隼人さんが蛤や海老が入ったビニール袋をいただいた。

「旅館で余ったからあげるよ、みんなで食べて、」


それをママに渡した。
夕飯のおかずにする。


「ふぅーん、その宇佐美さんという人、チャメが好きみたいだね、」


「そうかな?」


「だってそうでしょう、余りもので蛤や海老なんてあり得ない、やっぱりチャメに好意をもってるのょ、チャメはどうなの?」


「うーん、良くわからないけど、好きか嫌いでいうなら、まぁ好きかな、」


「だから、昨日からパパの機嫌が悪いのね、」


「えっ、機嫌が悪い?そんなはずないでしょう、やっくんと楽しそうにキャッチボールしているょ、」


「長年連れ添っていると分かるのよ、ママは、」(笑)

「ふぅーん、そうなのか、」



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