ひと握りのブルーベリー

私と泰貴は、テントに戻って着替える。
ママが昼食用のバーベキューを準備していたので手伝う。

パパは、毛布を返していくと言って車で監視小屋へと出て行った。


あとで隼人さんに聞いた話しですが、パパが毛布を返して救助した方々にお礼をしていた。


「宇佐美くん、さっきはすまなかった、殴ったりして、」


「いぇいいんです、ボクが悪いのですから、」


「君は沙也夏と付き合ってるのかな?」


「いぇまだ、っていうか沙也夏ちゃんには彼氏がいるので、ただの友達です。」

「そうか、だったら沙也夏と会わないでくれお願いだ、宇佐美くん、」


「はい、わかりました、もう沙也夏ちゃんと会いません約束します。」


「ありがとう、宇佐美くん、」


「それで、お別れだけ言わせてください。お父さん、」


そのあと、パパは私たちのテントに戻って来る。
みんなでバーベキューを食べていた。



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