ひと握りのブルーベリー

それから、早いもので夏休みもラスト三日となる。
私は、「 A COLD DAY FOR MURDER 」を読み終わり、読書感想文を書いていた。
すると義樹がやって来る。

「よっチャメ、夏休みの宿題終わってる、」


「毎年同じだね、ヨシくん、はい、」


私は、夏休みの宿題のノートを義樹に渡す。


「おっサンキュー、チャメ、」


「読書感想文は自分でやってね、ヨシくん、」


「あぁー、それは終わってるよ、」(笑)


「毎年、それだけは早いね、ヨシくん、」


「そりゃもちろん、写せないからな、終わったら返しにくる、じゃチャメ、」


そう言って、義樹は自分の家に帰って行く。

「それじゃ、ラストスパートをかけるとしょう、」

読書感想文を最後の数ページを書きあげる。




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