ひと握りのブルーベリー

岸辺にリールを数十本垂らしているところを通りすぎて中川の上流から下流に走らせる。

子供のころ、この中川で2メートル近い草魚が釣れたと写真付きで地元新聞に提裁されていたのを覚えている。

下流に行くほど生臭い匂いがしてくる。
この辺の干潟には、ベンケイカニがたくさん生息している。私は来たことはなかったが義樹たちがベンケイカニを良く獲りにきたと聞いている。


それから、市街を通り抜けて元水公園の入口に来た。
ここからは、桜土手を通っていく、桜の幹は樹齢40年はあるだろうと聞いたことがある。

春の桜の季節はとっても綺麗である。私はその季節が大好きだった。
サイクリング中に鼻歌まで出てきてしまう。

サイクリングコースとしては、この桜土手が一番好きなところであった。

義樹との思い出の場所でもある。



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