ひと握りのブルーベリー

あっそう、義樹が私のこと「チャメ」と呼ぶのは訳がある。

私は、小さいときチャメっけたっぷりの子供だったらしい、パパもママも「チャメ」と呼んでいたのを義樹が真似をしていた。

それが中学生になっても「チャメ」と呼ぶ、
ちゃんと名前で呼んで欲しいのだが義樹は、
「チャメはチャメだろう」と言って今も同じであった。


「へっへっー、今日はデザートがあるんだ、」(笑)

そう言って机にプリンを置く。


「あっ!それっ、とろりちゃんプリンじゃない!」


美穂が言う、とろりちゃんプリンとは、月一回の限定販売しているプリンであった。

名前は、さきの卒業生がこのプリンの為だけに、キャラクターデザインしたものである。それを店の人が気に入って容器に印刷したのであった。
月一回30個限定商品で昼休みになると生徒たちが競って並ぶ。



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