ひと握りのブルーベリー
私は、義樹の背中を見てずいぶん大きくなったんだね、もう幼いときの義樹じゃないんだ。
お互い成長したんだね。
私は、義樹に、どうしてあの場所に彼女を連れて行ったのか聞きたかったが勇気がなくて聞けない。
あの公園は、唯一二人だけの秘密の場所であったのに…
それはおそらく聞けないであろう。
この幼なじみという曖昧な関係は長いこと続くのであろうか?
切ないけどそれでもいい、義樹との関係は一生つづけていきたい。
そのように、義樹におんぶされて私は思っていた。
切なくも悲しい「片想い」であった。
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……つづく ……。