ひと握りのブルーベリー

「チャメには、少し残してやるからあとで食べろや、」


「わたしは?若林くん、」

「だぁーめ、これ一個だから、美穂には今度な、」(笑)


「その今度が当てにならないな、恋人同士だから仕方ないか、」(汗)


私と義樹は、美穂に向かって大きく手をふる。


「そんなんじゃないから、美穂、」

「そうそう、オレたち幼なじみだから、隣どうしってだけだょ、」


「まぁ、そういうことにしておきましょう、」(笑)


美穂が欲しそうな目で見ているが構わず、義樹のくれたとろりちゃんプリンを食べていた。



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