生徒だけど寮母やります!⁑
ろくに説明もせず、謝ってなお意思をまげずに寮に入ってくる
マナにとっては、景は非常識この上なく、教師として叱るべきだと思った
「あなた、ご飯を作るって......そんな勝手に......!」
「待て」
咲夜、結斗、爽馬が見ている中、
マナを押しのけてライは景の前に膝をついた
「ライ、ごめん。怒ってるよね」
「あたりまえだろ」
「ちょっとだけ見逃してよ」
切なそうに微笑んだ景の前髪に、ライは景の持っていたタオルを当てた
「濡れてる。ちゃんと拭いてからにしろ」
「あー、すごい雨だったからね。ありがと」
景はライの手からタオルを取り返して頷くと
バッグから食材の入った袋を取り出してキッチンへ向かった