生徒だけど寮母やります!⁑



言うことを聞く気はさらさら無さそうだ


景はどうにもなりそうにないライをキリっと睨むと、もう知らない、心の中で呟いた


今は夜じゃないから

コントロールが効くもんね!


ぽんっ!!!


そう、景は犬に変化したのだ

抱く腰が無くなったライは、目の前に寝そべっている犬を見てギョッとした


「......!?お前何で犬になってんだよ」

「わんっ」

「......こいつ......能天気そうな顔しやがって......」

「わんっ(犬だからだワン)」


長時間犬になることは景にとって楽ではないことを、ライは分かっている


ライは舌打ちすると、のそのそと布団から出た


「これで満足か」

「うん。ライ、ありがとうね」

「......」

「私のために、一緒にいてくれて」


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